龍
修行により人ならざる力を得た現人神
概要
高次の存在に達成した人物を指す。元は人間であるが、高い魔力を有したため不老不死の存在となった。知性あるアンデッドととの大きな違いは、アンデッドは一度死んで復活するのに対し、龍は生きたまま不老不死となった者を指す。歴史的な側面としては、龍になる修行をより簡素化し、手軽にしたものがアンデッドとして復活する即身仏の法である。また、龍は知性のないものを使役することができるが、アンデッドとは異なり死体を必要とせず、そのあたりにあるものから生成することができる。素材には個性が出る。
基本的には30を超えて性行為の経験を持たなかった者が、さらなる修行をへて強力な力を有し、性行為を経験しても魔力を失わかった場合に龍へと認められる機会を得ることができる。以後、房中術や断食、断眠など、生命維持のために本能が求める行為を、理性と魔法により、逆らい、捻じ曲げる事で、龍と呼ばれるにふさわしい力を身につける。この修行過程により、使役する知性のないものの素材が変化し、また、不老の特性を得る。なお、いくら力を得たとしても、周囲がそう認めない限りは龍とはならない。一定以上の人数が龍と認めて初めて不死の特性をえる。これは社会的な実績が大きく関係しており、記憶と記録により、周囲の人間の本能が求めるがゆえに、不死となるものである。
当初はただの人間に過ぎなかったが、各地で龍となった者たちは、その超人的な力と経験による知見の深さなどから現人神として崇められるようになり、あるものは人を導き、あるものは人を恐怖で支配した。人間とは異なる存在として君臨したが、不老不死であるがゆえに生きる事に飽き、あるいは有限の時を精一杯生きる人間の姿がうらやましく、そして妬ましく思え、その感情に耐え兼ねて人間を滅ぼそうとするものが現れたり、異界を生成してそこに引きこもるものも現れた。
龍は個体差が大きいが、共通して美しい姿を持ち、力を開放すると人とは似ても似つかない姿に変化し、無生物を眷属として扱えるという特徴をもつ。また龍を殺したものは必ず呪いを受け、何かしらの大きな制約を受けることとなる。
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- 最終更新:2020-10-15 04:54:20