死者の書

概要

作者:サウロ
 サウロが記した入門書。魔法が使えないものは読むことができない。本人の成長に合わせて読めるページが増えたり減ったりする。設置した数は非常に多い。ちょっとした本の分厚さはあり、魔力によってけっして破けない、燃えない、水がしみこまないという仕様になっている。そのため、殴られると余裕で死ねる。

 死者の書は元々はバルカムット帝国で一般化していた、死者をアンデッドの奴隷として使役する技法をサウロがまとめたものである。モーゼによる出バルカムットの際、知性あるアンデッドは敗戦色濃厚だったバルカムット帝国を見限り、各地へと散らばった。バルカムット帝国が滅んでからは、旧バルカムット人も多くが各地に散らばり、それぞれの地域での生活に適応して行った。当然であるがアンデッドの使役は周囲からの印象が悪く、状態のよい死体の確保も難しかったため、由緒あるバルカムット原理主義と知性あるアンデッド以外には受け継がれていかなかった。また、バルカムット原理主義でさえも人前でアンデッド操作は行わないため、世間的には、アンデッドを使役する術は、知性を持ったアンデッドのみが保持することとなり、知性あるアンデッドが、魂無き死体を意のままに操るという一般常識が出来上がった。

 この、各地に散らばった死者を蘇えらせる法をサウロが纏めたものが死者の書であり、魔力を帯びたもののみが読めるように封印を施すことで第二のバルカムット帝国の誕生を防いだ。

 もっとも、サウロ本人は愛するモーゼを知性あるアンデットとして復活させることが目的であり、死者の書の完成そのものは副産物に過ぎない。

写本

 死者の書の存在は、興味さえあればすぐ耳にすることが出来るほど広まっており、読んでみたいという声も少なくない。それゆえに、一般人にも読めるようわざわざ内容を書き写した写本がたまに出回ることがある。もちろん、写した者が読める内容までしか記載されない。

 死者の書はその完成度の高さゆえ、特に魔力を持たないものであっても本の通りに儀式を行えば死者の復活に成功してしまう問題点がある。そのため、悪用を恐れる、あるいは自分たちの地位を守るためにわざと間違ったり、儀式が暴走するような仕掛けを一部施されていることが常である。

 これらの仕組みについては、他の写本を見比べることで間違いに気づくが、写本そのものの流通量が低く、作成の手間も大きいことから価値が非常に高い。そのために、2冊以上をそろえることが困難であり、魔法使い以外でこれらの記述トラップに気がつくものはほぼ居ないと考えて良い。また、記述の違いにこそ気がついたところでどちらが正しいかとなると3冊以上が必要となる。よって、正確な写本を手にしようとすると再編作業が必須であり、よほどの資産家でない限り、正しい内容を知ることは難しい。

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  • 最終更新:2016-06-10 10:35:40

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