ムタヤータメ

プロフィール

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登場作品:女将軍モーゼ
性別:女
種族:ヒューマン
所属:バルカムット帝国,聖誓士団

 バルカムットの政治家。軍を率いてはいたがどちらかというと内政に心血を注いでいた。

 反乱の絶えないバルカムットにおいて娘を失うが、アンデッド使役の術により復活させた。無論、知性あるアンデッドとはならず、等身大の着せ替え人形に近い状態ではあったが、愛情を注ぎ寝食をともにした。その経緯からアンデッドを使い捨ての兵士とするバルカムットの伝統に対しては大きな疑問を持ち、同時に奴隷を使い捨てにする風習に対して否定的となった。

 アンデッドではなく、生きた人間を大切にする姿勢は方向転換を目指すセティに買われ、アグンヌの為政を任される。ムタヤータメの統治になってから、アグンヌではアンデッドの使い捨ては減り、奴隷も労働者と呼ばれるようになった。元々アグンヌツィドユウの遺跡を討伐する部隊の駐屯地であり、アンデッドよりも生きた人間の方が多い地であったため、新しい風習を受け入れやすい土壌があったと言える。テストケースとして好調に進んでいたが、モーゼの反乱により水泡へと帰した。

 バルカムット崩壊後はセティにより後事を託され、また、デニアアグリストIIエボンフラム浄化のための旅の支援を行った。

出自

 元々家柄は良くはなかったが悪くもなかった。一般的なバルカムット貴族の出自で、当初は彼女も奴隷を人とは思わない性格であった。軍人では無かったため、石切り場の現場などに出向くことはなく、伝聞でそのような存在が居るという話を聞く程度しか無かった。元々嫌悪感などがあったわけでは無かったため、その後の柔軟な変化が取れたと言って良い。

 元々空気のようにそこに有るのが当たり前。野良猫が街を歩くのと同じように、奴隷という存在があり、たまに作業をする姿を見る程度の認識でしか無かった。中流階級としては極めて一般的な認識である。そして通常、中流階級であればこの偏見を抱えたまま一生を終える。認識を変化させるには大きな出来事が必要となる。……娘、キデナの死である。

キデナの死

 セティの考えではバルカムットの停滞は極端な差別によるものであり、生産力の拡大のために、オークの地位向上が必須であった。そのため実験的にオークの環境改善が行われ、ムタヤータメの生活していた街に白羽の矢が立った。小規模のテストケースであり、また拙い環境改善、さらには命令からくる本心ではない環境改善から、オークは逆に恐怖を覚える。

 突然清潔になった環境にたいして、何か良からぬことをされると誤解したオークはわざと汚染された区域を自ら作り上げ、そこから疫病を蔓延させ、集団自殺を図る。ほかの町でもこういった疫病自体は発生していたが、往々にしてかかった人間とその周囲の人間は殺害されていたため大した被害にはならなかった。死体は死体が洗浄し病原体は殺害され、再び労働へと戻って行っていたからだ。

 実験都市においては治療を試みようと半端な人員が導入された。彼らの中には当然オークに対する偏見を持ったままのもののおり、適切な治療は行われなかった。しかし接触したことにより病原菌は各家庭に持ち帰られ、居住区において同様の疫病が発生してしまう惨事となった。

 どの死体が菌を媒介しているかもよく解らない状態であったため全死体の処分が提案されたが、財産であり先祖である死体の処分に対する反発は強く、感染者を隔離して健康なものをほかの町に移す計画も、命令とはいえ一度オークに対して親密に接した人間は受け入れがたいとする差別の強さから移動もままならず、同様の理由から救援に対する抵抗も強かった。ムタヤータメの住む街はバルカムットの世論から見捨てられたのである。

 結果として多くの人が亡くなり、ムタヤータメは娘を失った。同時に疫病の発生した街の住人は同朋ですらいとも簡単に見捨てる違和感というものを、肌で実感していた。セティはきっかけこそ異なるが同じ違和感をもった彼らに希望を見出し、前身となった街の再建のための予算を割り当てることとした。強い感銘をうけたムタヤータメは監督の任務に手をあげ、セティに抜擢される。

アグンヌ執政へ

 行き詰まっている現状と改善のために新しい街が必要であると説得された住人は、自らの手で労働へと進み、増員されたオークらと共に苦労を語りあった。オークもこの町で起こったこと、彼らも被害者であることを理解し、積極的に抵抗するような行動は起こさなかった。

 以後、旧市街地を石切り場の監督とし、新都市の建築が開始された。実際に労働力としてどの程度使えるのかを検討するためである。これによりそれまでの都市の名称はアグンヌと改められ、ムタヤータメは実験都市アグンヌの執政として赴任した。町の規模が徐々に大きくなるにつれて、セティはふさわしい思想の者を直接異動させ、アグンヌの発展に期待を寄せていた。

 町が大きくなるにつれ、アグンヌに対する賛否も大きくなっていったが、以前は見向きもされなかった政策が議論の対象となったことにセティは大変満足していた。しかし、盗賊の類に対する防衛として他の町の協力をあまり得られなかったため、戦力の確保には頭を痛めていた。特に死体の復活はオークからの信頼を損なうものであるため、生きた人間を確保せねばならず、普通の国では当たり前の兵士の確保というものがいかに財政を圧迫するものかを痛感していた。

アグリストII

 この町にアグリストIIがたどり着いたのは偶然ではない。計算高いモーゼは脱出ルートとして見咎められにくい中継地点として、野盗の比較的多いアグンヌ周辺は最適の場所であった。蹴散らすのは容易く、目隠しにも利用しやすかったためである。

 アグリストIIモーゼと別れたのち、最も近い街であるアグンヌへと足を向け、いくつかの問題を解決した。当然これらの報告は執政であるムタヤータメへと上げられ、セティへと伝達された。話を聞いたセティは強い興味を抱き、ムタヤータメに積極的に彼に町の外を回る任務を与えるよう指示を出した。

 行政上、アグリストIIアグンヌの労働者として割り当てられ、ムタヤータメが直属の監督しておかれたが、事実上は依頼を行う形式となっていた。アグリストIIは基本的には彼女の依頼を断らず、着々と名声を積み上げていっていた。

 アグリストIIは槍の姿となったアグリストIの希望により、バラバラになったアグリストI自身の探索を行っており、ムタヤータメの依頼は欠片探しに丁度良かったため両者の利害が一致していた。しかし、アグリストIの体が整うにつれ、一つの不具合が発生してしまう。

 アグリストIは槍の姿を取り戻すにつれ、少しずつの力を得ていた。この影響により、微弱な使役であったムタヤータメキデナの繋がりを無意識に寸断してしまう。しっかりとした使役であれば影響はなかったのだが、キデナは自律する知性のないアンデッドであり、使役を受ける知性のあるアンデッドであった。ムタヤータメの助力なくして活動は無理であったし、キデナの助力なくしても活動は無理であった。
 
 自身の力ではこれ以上キデナの維持が不可能であることを悟った彼女はわが娘の近くへと駆け寄り別れを告げる。キデナも母との繋がりが薄れている自覚があり、最後の最後、知性が無く喋れなかったはずの彼女は自分自身を一瞬だけ使役し、感謝の言葉を母に伝えて息絶えた。

バルカムット崩壊後

 バルカムット帝国海の民に降伏してからは敗戦処理の窓口を担当した。これはセティの指名によるものであったものの国内からの反発は強く、バルカムット帝国のさらなる分割を招く結果となった。

 小規模な自治体が複数発生し抗争が頻繁に発生したが、ムタヤータメが窓口であったため事実上の後継とみなされ、徐々に周囲を吸収していった。最終的に、実質的な後継であるマムルークと空白地帯にて立ち上げられたサイプラスの2つへと収束する。

 ムタヤータメマムルークの為政を担当しつつ、聖誓士団の運営を個人的に補佐した。ただしこの個人的な活動は公私混同であるとする批判が多く、首都機能の移転により移住した際、アグンヌの執政には聖誓士団とは全く関係のない人物を抜擢した。

やられグラフィック

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利用mod

  • なし

関連人物


  • 最終更新:2018-08-17 10:45:12

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