マガツ
プロフィール
バルカムット帝国のアンデッド。対海の民との戦闘用に計画が進められていた、石の船の建造試作一号の船長を務めた。なおこの一号は洋上での試運航の際、海の民と遭遇し、マストの破損により機動力を失ったため破棄されている。船長のマガツは、この船と運命を共にした。
石の船計画
呼吸をしないアンデッドは海に浮かばず、そのため、得意の物量戦に持ち込むことができなかった。また、アンデッドをつんだ船も、穴が開いてしまえば終わりだったため、木材よりも硬い素材で船が作れないかというセティの提案から始まったのがこの計画である。
当初、素材として候補に挙がったものが、鉄、青銅、石の3種類であった。しかし、青銅については武器で大量に消費しているために現実的ではなかったのと、カビが死体によろしくなかったため却下された。また、鉄もハッティからの冶金技術が流れてきているとはいえ、船が建造できるほどの鉄がそもそもなく、やむを得ず石での建造となった。
一応石でとはなったが、将来を見据えてほかの素材でも小型の模型による実験が繰り返され、どの素材でも形状を工夫すれば水に浮かぶ、ということが証明された。
実際の建造にあたっては船を作れるほどの巨大なひとつの石の調達が難しく、浸水の問題を解決せねばならなかった。
浸水の問題に対して技術者が出した答えは実にバルカムットらしいものだった。それは「死体で塞いだらいいじゃないか」というもので、隙間にあたる場所には死体と肉が詰め込まれた。ただしこの隙間を埋めるにあたっては、巨大な一体のアンデッドを操作するに等しかったため、船の形状を保つために、知性あるアンデッドの搭乗が必須となってしまっていた。
石のまま水に浮かぶ事を確認した建造チームは、その後、外装にカムフラージュと形が崩れにくくするため木材をはりつけ、ようやっと石の船は完成をみた。しかし、アンデッドが浸水を防いでいない間は、やはり沈没してしまうため、停泊時には陸に揚げねばならないなど、課題は山積みであった。
試運航と沈没
ワーゴから出向し、軽く一周するだけのつもりであったが、海の民に遭遇してしまい、マストを損傷。体当たりなどには耐えたものの、機動力を失った石の船は敵の進入を許し、マガツの死亡と共に海の底へと沈んでいった。
利用mod
なし
関連人物
- 最終更新:2015-05-30 05:45:14