バルカムット原理主義

概要

 バルカムット帝国時代、あらゆる民族を奴隷とした姿こそヒューマンの有るべき姿と主張する組織。無論地下組織であり、一部の貴族などが好んで入会している。

 ヒューマンと何かのハーフであるものは、バルカムット原理主義の者はヒューマンであり、違うものは奴隷であるという乱暴な見解を持つ。また、彼らのいう奴隷とは性奴隷も含むため、同じヒューマンであっても制圧した先の人間はヒューマンではないという事もある。

 特に媚薬の開発、性技の開発に余念が無く地下組織の間ではバルカムット原理主義によって供給される薬は高値で取引される。ブラックマーケットには媚薬しか出さないが、奴隷市場においては公然の秘密としてその存在を認められ、良質な奴隷を出す組織として有名である。

 貴族の奴隷候補の買取、調教、販売代行などを引き受けている他、直接の販売も行っている。背後に巨大な軍事力を有していると思われるため、他組織から問題を起こされることは少ない。また、徹底して口外を禁止されているため、一般には知れ渡っていないだけでなく、まっとうな貴族らもその存在を知る事は無い。基本的に汚職を好む貴族らに重宝されるが、失脚しかけると必ずバルカムット原理主義のメンバーが、正義の名の下に口封じを行うため、存在は常に秘匿されている。

誕生の背景

 バルカムット帝国海の民に敗北した際、敗戦処理として海の民の指揮をとったギークセティが嫁ぐという形で決着がついた。敗戦を受け入れられない者、あるいはセティを慕うものが故郷を捨て、ギークへと移住し、その一部がバルカムット再興を念願とした。

 セティ自身もバルカムット再興を望んでいたため両者の合流は早く、お抱え商人を装って意見が交換されていた。

 バルカムット再興といっても、セティの望みは自身がアテンに戻りやり残した為政を完成させたいという願いであり、地域の統一というような野心はそこにはなかった。しかしそれも妾の身では叶わないということで、国王を骨抜きにし、ギークを第二のアグンヌに見立てよう、という代替案が採用されていた。

 ギーク、そして分裂前のワドメア海の民の残党など多種多様な人種が手をとりあえたのはセティによる緩和政策が国王を通して行われていたためであった。

 また、アグリストIIデニアモーゼの忘れ形見を浄化しようとしているという話を聞きつけ、セティ自ら聖誓士団支部の設立を申し出た。流石に敗戦国の捕虜に当たる人間が敗戦国の事業に手を出されては困るということで国王から却下され、お抱えの商人がその代役を引き受けた。

 以後、しばらくはバルカムット原理主義聖誓士団の団員として活動を行う事となった。ただし、この頃は再興を望む者の集まりに過ぎず、自らをバルカムット原理主義などと名乗るような事もなかった。

結成

 セティの死後、世代を重ねるに連れバルカムット再興の念願は自分たちのルーツの誇りと共に、かつてのヒューマン一強を達成して初めて叶えられるものとされていった。聖誓士団として活動していた場合、様々な人種と触れ合う機会もあるはずだが、当人たちは聖誓士団ヒューマン(仮)と強引に認識することでこれを乗り切っていた。

 主にギークで同様の意見を持った者たちが少数のグループを形成し、聖誓士団内部では少数派であったがギーク支部においては多数を占めるようになっていた。アグリストIIIエボンフラムの浄化担当となった頃にはすでに少数グループが存在しており、彼らはバルカムット原理主義であるという立場を隠そうとはしなかった。混血に関する考え方はこの頃定着したもので、アグリストIIIを精神的に受け入れるためと、アグリストIIIの子というオークのクウォーターがバルカムット原理主義に誕生したためである。

 アグリストIII自身はバルカムット原理主義ではなかったが、ギークの支部は肌にあったらしく頻繁に足を運んだ。特にエボンフラムの精神攻撃に対するアンデッド使役らしきものであるという仮説を検証するために、アンデッド使役の法を保存していた元バルカムット人の協力は不可欠であった。ギークの元バルカムット人はそもそもアグリストIIに対して好意的であったし、その子がバルカムット式の教育を受け継ぎ、教えを請いに来たとあれば断る理由も無かった。

 アグリストIVが浄化担当となってからは力ある支部の一つへと落ち着き、本人たちの理念は「バルカムット人至上主義」へと落ち着きつつあった。表面上はヒューマンを頂点にという考えであったが、それでは現在支援している相手と理想との間にギャップが産まれるため、その穴埋めとして柔軟に変化させた結果と言える。もちろん、商売をする上でバルカムット人至上主義ではただの足かせとなるため、表面的にはギークの世論にあわせて変化させるなど、こちらでも柔軟な対応を見せていた。

思想の確定

 聖誓士団の一員として活動している間、彼らはバルカムット再興の理想はあれども優先順位としてはエボンフラム浄化の方が上であった。柔軟な変化が取れたのも、より上位の目的が有ればこそである。ところが、エボンフラム浄化が完了するとバルカムット再興が主な目的となり、思想は徐々にヒューマン至上主義へと硬化していくこととなる。

 決定打となったのはアグリストIVである。聖誓士団解散後、支部の吸収などにあたりアグリストIVバルカムット原理主義と勧誘したが、アンデッドを誘うのは君たちの主義に反するとの指摘がなされた。強引に誤魔化しながら適応してきたことを指摘されたのである。この指摘により本来の自分たちの目的というものを再確認した彼らは純化路線を取るようになった。

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  • 最終更新:2018-03-13 03:31:15

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