ハッティ

概要

 バルカムット帝国によって滅ぼされた最後の国。冶金技術に関してはバルカムット地方でも随一の水準を誇り、火薬の伝来により、火薬弩(マスケット銃)の開発まで成功していた。彼らの鉄は他国のものに比べ硬く、剣と剣がぶつかれば必ずハッティ製のものによって破壊されていたほどである。

 東の大陸にあった国々と交流があり、冶金の技術についてもお互い競いあい、武術交流などもあったため、人種は非常に豊かでもあった。

イルヤンカからの独立とアグリスト教団

 元々はイルヤンカと呼ばれたが支配をしていたハットゥシャの住人が、イルヤンカを討伐し、独立したことによって生まれた国である。この時、正面からの戦いは難しく、また表面上は従順なふりをしておかなければ、あっという間に制圧されてしまうであろうという懸念から、一人の勇者を用いて、暗殺という形をとる事にした。

 この勇者に選ばれたのが、アグリストIである。

 アグリストIは補佐にモリヤを選び、洞窟の抜け道をとおり、イルヤンカのみと戦闘し、これの殺害に成功した。しかし、龍の呪いによって槍と融合してしまう。決戦の直前に待機するよう言われたモリヤは突然の爆発音に驚き、アグリストIの身を案じて突入したところ、槍となったアグリストIを発見。イルヤンカらしい姿が見当たらなかったことから、相打ちになったものと考え、槍を形見として持ち帰った。

 以後、アグリストIは英雄として称えられ、戦士の神としてあがめられることとなり、アグリスト教団が出来上がる。ひたすら強さを求め、修行に励む彼らは戦士というよりも修行僧に近いものがあった。

モーゼによる攻略戦

 イルヤンカ討伐後のハッティは、その冶金技術の高さから勢力を徐々に拡大していった。龍から独立した強さや、アグリスト教団の戦士の優秀さもあいまって、ウガルト等、喜んでハッティに吸収される周辺都市なども現れ、バルカムット帝国と接触するまでは、戦争がなかったわけではないが、安定していた。

 拡大の間も、バルカムット帝国により滅ぼされた集団などが流入し、いずれ決戦を行うであろうという機運は高まっており、衝突は不可避であった。

 ヤミ率いるバルカムット軍との緒戦は、それまでの他の国の敗戦などから立てられた対策により、有利とまでは行かないものの、徐々に押し返したり、奪い返したりなどの抵抗を見せており、これまでの諸国の対バルカムット戦からすれば非常に良い戦いを繰り広げていた。しかし、モーゼの参戦により戦局は一変した。

 これまでのバルカムット帝国は、アンデッドを使い捨てる戦い方をしたため、死体さえ作らなければ生身の人間の勝負になり、また、多めに操作している者を倒せば戦力は一気に削れた。またその戦い方も適当に暴れまわるに等しかったが、モーゼアンデッドを生きた人間同様に統率した動きを取らせ、死体ゆえの捨て身の攻撃をうまく活用し、相手の武器を封じるなど、陣形、戦術、そして補給線を丁寧に絶つなどの戦略を実行し、あらゆる面で物量に頼るこれまでのバルカムット帝国とは異なる内容の戦いを展開した。ハッティはこの急激な変化に対応しきれず、海上のワドメアを残し、陸上は全て制覇されてしまった。

 ハットゥシャでの最終決戦では、女子供と一部優秀な技術者などを、とにかくワドメアに逃がすため、アグリスト教団は決死隊となり、モーゼの侵攻を捨て身で食い止めた。これによりアグリスト教団は全滅したが、モーゼの記憶にアグリストという名前を強く刻み込んだ。モーゼアグリストIIアグリストの名前を贈ったのはこのときの経験によるものが大きい。

 首都であったハットゥシャ制圧により、ハッティは滅びたものと判断され、それ以上の戦闘は行われず、ワドメアは九死に一生を得た。逃げ損ねた生存者はバルカムット帝国へと連行され、そこで奴隷生活を余儀なくされた。

鉄の武具

 冶金技術によりバルカムットに引けを取らないほど大きな力を有してはいたが、減らない物量に加え、モーゼの巧みな戦術、戦略の前に押し切られ、滅んでしまう。高水準の冶金技術がバルカムットに流れ、さらに強力になるのを恐れた彼らは、一切の記録を処分し、口伝でのみその技術を細々と伝えた。幸い奴隷にならずに済んだものは海の民へと流れ込み、そこで打倒バルカムットのため戦い続けた。

 鉄の生産に関しては、ハッティ滅亡により設備などが研究され、バルカムット地方でもとりあえずの生産は可能となったが、職人業を持った者は戦死するか、秘伝を守り通したため、ハッティで培われた製鉄技術が100%奪われることはなかった。

火薬の生成

 モーゼの反乱により一時的に解放され、シナイ山までは彼らも同行したが、そこで起こった内紛に嫌気が差し、モーゼの群れを離脱。さらに東進し、交流のあった東方の国へと逃げ込んでいる。なお、火薬の技術を持ったものは、一部は海の民として戦ったが、その多くが東方へと逃れており、バルカムット地方に火薬の生成技術を受け継いでいるオークは、極少数しか残っていない。また、火薬弩の製造方法は失われてしまい、魔の島において生産が認められる程度となった。

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  • 最終更新:2017-07-20 09:45:57

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