ダークエルフ

概要

 エルフの傍流であり、モーゼが非処女の魔法使いとして力を手に入れる儀式に同行を許されたエルフと、その末裔をダークエルフと呼ぶ。

 モーゼシナイ山で手に入れた魔力は死の力であり、知性あるアンデッドへと自身を変貌させるための儀式でもあった。それに立ち会ったモーゼの親衛隊には儀式終了後モーゼにより祝福が与えられ、肌が黒く変化する。この儀式の完成と同時にエボンフラムが作られ、エボンフラムヨシュアへと託された。

 シナイ山から降りてきたモーゼは、ジリス主導による宴会を繰り広げるエルフに激怒し、首謀者およびその一族の殺害をダークエルフに委ねた。これがエルフダークエルフの確執に繋がっている。

 モーゼの死後、その身体に溜まった魔力の暴走によって生まれたティアマットモーゼの生まれ変わりとあがめ、ダナーンが提唱するティアマット討伐に反発。その戦いにはニヴァーナ以外の者は手を出さなかった。ティアマット討伐後、ダナーンエル・ダナーンを建国しダークエルフの受け入れを初めたが、彼らはティアマットへの信仰を認めるよう訴え、その受理と引き換えにエル・ダナーンへと帰属した。また、エル・ダナーンを受け入れられない一部のものは放浪の旅に出た。

特徴

 ダークエルフはその名のとおり肌が黒く、その黒さも日焼けによるものとは大きく異なり、肌色と程遠い灰色をしている。肌の色に個体差は無く、そのため日焼けする事もなければ肌が白くなることもない。混血児は必ず灰色の肌となる。

 この特徴は呪いとして受け取られる事が多く、そういう種族が存在すると認識されない田舎などでは悪魔として扱われる事も少なくない。また、何か災いが起った際には災いを招いたものとして扱われる事が多く、エル・ダナーンアナン以外で定住の地を持つダークエルフは稀である。特に父がダークエルフである場合、母親や親族が気味悪く思い手放す事も珍しくない。

 肌の色の都合で受け入れ先が少なく、エル・ダナーンアナンに属していない者の多くは各地を転々としている。

体質

 モーゼより力を受けた際の名残で、傷の治りが若干早く、やや長寿である。また、神経毒に対してもやや強い抵抗を持つためダークエルフが平気な料理でも普通の人間が口にすると体調に異変をきたす場合がある。混成軍が中々編成されない要因の一つでもある。

 モーゼの死後、代謝が良くなったらしく大食漢が多い。

 肌の都合で熱を吸収しやすいため極寒の地に強い。また、衣服は露出の高い物、もしくは通気性の良いものを好む傾向が強い。逆に熱中症にかかりやすいため暑い地域での活動は苦手とする。なお、親衛隊として活動した頃のダークエルフは極寒、灼熱を問わず活動が可能であった。
 
 黒い肌との見た目の相性が良いため、特に黒い鎧を好んで着用する傾向が強い。

メタトロンの力

 ダークエルフの身体的な特性は親衛隊としてモーゼより力を得ていた間と、モーゼの死後とで大きく異なる。厳密にはティアマットの封印の前後で、封印後、その能力はかなり低下してしまった。

 これはダークエルフアンデッド使役の技術と竜牙兵の技術が合わさった物で、生きた人間を素材とした竜牙兵であり、生きた人間を対象としたアンデッド使役とも言える。

 モーゼの死後に代謝が上がったのも身体維持のための力をモーゼから得られなくなったためで、言い換えれば身体のエネルギー消費が本来あるべき状態に戻ったものである。本来であれば半ばアンデッドでもあるために食事を必要とせず、他と比べて食事量は少なくなる。

 肌の黒さが子に必ず継承されるのは、ティアマットの力がわずかながら届くからであり、その微弱な力の影響で、やや身体的な優位性を得ている。しかし半端な影響であるために維持には余分なエネルギーが必要となり、食事量が自然と増える。ダークエルフ隊の設立がエル・ダナーンで敬遠される大きな理由の一つとしてこの食事量が挙げられ、兵站線の維持コストが高いために誤差の範囲で納められるような混成が望ましいとされていた。

 食事量のわりに生産量が乏しいため、厄介者として差別を加速する要因にもなった。

 エボンフラムがその力をアグリストVにすべて譲渡した際に肌が黒くなったのも、ティアマット竜牙兵となったためで、ティアマットからの身体的な影響をより効率よく受けれるようになったためでもある。

 アグリストVダークエルフへと変貌し、その身体能力がかつてのメタトロンと同様であると認識されてからダークエルフの間では元の力を得られるのではないかとして、様々な研究、仮説、修行が行われ、若干の身体能力向上などが見られるようになる。概要としてはアンデッド修行や修行に近い物であるが、バルカムットの伝統は民族として抵抗があるため参考にされず、修行は失伝しているために研究の成果は乏しい。
 
 禁忌を恐れない一部の神官の家や、エル・ダナーンを追放された者の中にはこの技法の研究を好んで行う者が多少あり、稀に大きな力を得られる場合がある。

 原則として生命の危機にあればあるほど、生存本能からその力を呼び起こす傾向が強くなり、生存率の低い環境にあるほど能力を発揮しやすくなる。ダークエルフ隊の損害率が異様なほどに低いのはこのためであり、兵士としての適性は高い。が、元が戦うための竜牙兵であることを考えればこれは当然ともいえる。
 

代表的なダークエルフ

関連用語

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  • 最終更新:2019-11-27 11:41:04

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