ダナーン

プロフィール

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登場作品:女将軍モーゼ
性別:女
種族:エルフ
 エル・ダナーンの建国者にして、ティアマットを封じた英雄の一人でメタトロンに数えられる。元は奴隷であり、モーゼによって解放された人物でもあるが、モーゼの強引な行動に対し、しばしば反発を起こしていた。ヨシュアとは旧知の仲であり、バルカムット東端にてさらに東進を始めたモーゼに反発し、ヨシュアと一部のエルフらと共に強引に北進した。

 幸いダナーン一行に追撃は無かったが、いく当てもなくさ迷っているところヨシュアの提案を受けモーゼ一行と合流。非礼を詫び、再びモーゼに従った。

 ダナーンヨシュアの親衛隊に加わらなかったため、シナイ山には登らなかった。一部のエルフらが宴会を始めた時それらの静止のため走り回ったが聞き入れてもらえず、山を降りてきたモーゼに最初に謝罪にかけつけた。モーゼが怒りエルフらの惨殺を命じた際、参加者全員から首謀者とその一族までにするよう必死に説得し、これら一連の行為からエルフの信頼を勝ち取った。

 ある日サウロより相談されモーゼに散策を進めたが、これが大きな間違いであった。サウロモーゼカリコの3姉妹を殺害し、ティアマットを出現させてしまう。アナンの偵察に出ていたヨシュアに救援を求めようとしたが、サウロにそそのかされた不満を持つエルフによってヨシュアは殺害されており、彼女の手元に届いたのは形見のエボンフラムであった。

 自身の不明さを恥、ティアマット討伐を第一に考えた彼女は軍を編成。民を奮起させ、近隣の魔法使い、兵士らの助力を得てティアマットを封印し、アナンとは異なる地に国を起こした。ダークエルフらの受け入れなど、国として一通りの形ができた後、大きな混乱起こした責任を取るとして自害。死を悲しんだ多くの人によって母なるダナーンと呼ばれ、また国の名前を「エル・ダナーン」とした。

モーゼの後継者として

 そもそもモーゼが脱走をするきっかけを作ったのがダナーンである。強制的な労働に加え、死んだ自分たちの家族が働かされて壊れていく様に怒りを覚えていた。他の誰もが諦めていた。それが当たり前だと思っていた事に強い反発をしたのだ。むろん懲罰の対象となりかけたが、アグリストIIが兵士を殺害。それをきっかけに取り囲まれるが、サンディが3人を救出し、モーゼと合流を果たす。

 モーゼは3人を後継者にと望んだが、当時シャベルだったアグリストIが反発したため、ヨシュアダナーンの二名が同行する事となった。一旦拠点となるシナイ山にたどり着いてから、ダナーンゼルダによって文字を教えられ、日記用に白紙の本を何冊か預かる。

 整理整頓などの事務作業を重点的に教わった彼女は、モーゼの秘書として行動するようになり、モーゼも彼女にしか話さない内容、特に作戦立案などに関しては2人だけで話し合う事が多かった。元々血の気の多いダナーンは、モーゼの案に対して真正面から異論を唱える事が少なからずあり、モーゼもそれを受けて大喧嘩し、数日お互いが口を利かないなどといった子供の喧嘩に発展することもしばしばあった。

 バルカムット内では歴戦の将軍であり、また、王族という事も有り、モーゼに異論を唱える存在と言えばヤミセティぐらいのものであった。口論から子供の喧嘩にまで発展したとなると姉ぐらいしかおらず、また、ダナーンの見解はモーゼの盲点を的確につくものでもあったため、言いよどむというのはモーゼにとっては初めての経験でもあった。

 かくして、戦いはヨシュア、事務的な物はダナーンと役割分担が成されていき、バルカムット脱出のプランが大雑把に練られたころ、ダナーンモーゼの代理として各地の代表者と交渉を受け持った。

出バルカムット

 モーゼエルフら引き連れて脱出するにあたって、その下準備の交渉はダナーンに任された。モーゼは護衛をつけたがったが、かえって怪しまれるし潜り込みにくいという事でダナーンはこれを断った。事務作業を任されているとはいえ、さすがに元奴隷だけあり体力は有り余っていた。また、ほとんどのバルカムット人はオークの見分けがつかないため、易々と紛れ込むことができた。

 幸いにしてと言うべきか、人を人として扱わないバルカムットでは奴隷らの反乱は常に起っており、奴隷の救世主が来るなどと言った噂は常に飛び交っていた。よって、モーゼの裏工作も噂の一つとして漏れる事はあったが、バルカムット人で本気にするものはほとんど存在しなかった。

 交渉に赴いたダナーンだったが、繊細で漏れれば終わると言うことで、モーゼから最終的なルートについては聞かされていなかった。ただ、決行のおよその日、集合場所だけを聞かされていた。ダナーンは各代表と話す際、これもそのまま伝えるのは危険と判断し、集合場所を複数に分け、代表が揃う事で次の集合場所が解るよう、一種の暗号を施した。

 ジリスが拠点とする最終合流地点へと人々が集まり、いざ脱出となった際、ダナーンはいい加減に全貌を教えるようモーゼに迫ったがモーゼはこれを拒否した。元々血の気の多い彼女はこれ以上は危険だから同行できないと発言し、一部の集団を率いて別ルートでの脱出を計った。

 ダナーン一行にはヨシュアライゾーニヴァーナが同行し、その総数は20名程度の少数でしかなかった。よって追っていたバルカムットの部隊はこの離脱に気がつかなかった。北回りでの脱出を選んだダナーンチェカの守る要塞、ワーゴを奇襲で突破したものの、そこから先へ行く当てがなかった。

 非礼を詫び、群れに合流をするというヨシュアの提案を受け、ダナーンは再びモーゼ一行の一員となった。
 
 モーゼはこの事件を教訓として、ダナーンにだけは計画の全容を語るようになり、名実ともに後継者の第一候補として見られるようになる。

ジリス、ライゾーの離反

 モーゼが立ち寄ったシナイ山は、元々カリコの拠点であり、かつてアンアニと呼ばれたが支配した地だった。バルカムットからの脱出までは奇策で対応できたが、これから先の襲撃に対しては真正面から受け止めなければならない。早急な軍事力の増強が課題となっていた。そこで、の力を奪い、それを用いる事で増強を図ろうとした。

 の力を得るためモーゼは群れを一旦ダナーンに預け、自身は異界へと突入していった。モーゼと言う指導者は群れにとってはある種の歯止めでもあった。異界の地図などはなく、いつ戻ってくるかも検討がついていない状況下において、徐々にほころびが生まれ始める。最初は些細なもの、全員の労をねぎらう為に狩ったイノシシを用いての宴会だった。が、これが次第に連日のものとなり、とうとうモーゼから独立するなどと言い出すものまで現れた。

 ジリスライゾーが扇動したこの騒ぎを収めようとダナーンは走り回ったが聞く耳を持ってもらえず、モーゼが戻るまでこの宴会は継続された。モーゼは当然激怒する。ダークエルフとなったヨシュアに、ジリスライゾー以下全ての宴会参加者を殺害するよう命じる。が、ダナーンは必死に懇願する。首謀者、煽った者と、それに近い者だけにするようにと。

 決死の懇願により、参加者の大半は命を救われたが、ジリスライゾーは殺害される。この事件により、ほとんどのオーク、そして一部のエルフモーゼ一行から離脱する事となった。

 この事件は結果としてダナーンの信用を高め、周囲から後継者として希望される存在へと押し上げる。幸いにしてもう一人の後継者候補であるヨシュアも同様に考えたため、派閥争いは発生しなかった。

ティアマット討伐

 ジリスの造反の後、モーゼ一行は腰を落ち着ける地としてティスティを選んだ。バルカムットよりヤミが北の抑えとして派遣されていた地であったが、これに反発する市民、そしてその代表として魔法使いであるオルセが内通した事により、大きな損害を出さず撃破に成功する。

 モーゼ一行などと言えば聞こえはいいが、所詮は難民グループである。ただ規模が異常に大きいだけでしかない。ある土地に根付いて国を興すのだと成れば、下準備としてその周辺に対する外交が必須となってくる。また、突如としてバルカムットの脅威から解放された事により、周辺の都市から行き来する人、通り過ぎる人が増えそれらの対応に追われるようになる。

 将軍として実績のあったモーゼだが、人との商売的な交渉、内政、外交といった面は経験が少なく、これらの作業はダナーンによりそのほとんどが対応された。他所の街からの使者の応対、スケジュール管理、交渉などなど。ダナーンは実に優秀な秘書として活躍していた。

 一行は、アナンに向かうにあたって偵察を派遣せねばならなかったが、仕事が山積みの状態であったため、モーゼヨシュアを単身で先行させることにした。本来はモーゼヨシュアダナーン、そしてサウロと私兵3人で向かう予定であったが、仕事が山積みであったためモーゼ自身は動けず、また、ダナーンを手放す事も出来なかったためである。

 一方で、当のモーゼ自身もジリスの反乱で少々精神的に疲労が重なっており、見かねたサウロより気分転換に出るよう再三提案されていた。サウロからの提案では首を縦にふらなかったので、ダナーンから言ってもらえないだろうかと依頼され、ダナーンはこれを承諾。愛弟子からの提案とあっては断り切れず、モーゼカリコの姉妹を連れてサウロが下調べしたと言う場所へと赴いた。

 この時、ヤミによるツィドユウの研究に触れたせいもあるだろう、サウロはある妄想に取りつかれてしまっていた。自分自身が年老いないのに対して、生身のモーゼが年老いていく事に耐えられず、いっそ一度殺してしまえば共に永遠に生きられるのではないかと、そういった狂気にとらわれてしまっていた。

 モーゼモーゼで内外に敵を作りすぎていた。特に元バルカムット人からの怨嗟の声は根強く、サウロは彼らを夢で導き、モーゼの向かった散策の地にて強襲をかけさせ彼女を殺害した。が、結果としてこの実験は最悪の成果を招き、ティアマットをこの世に放ってしまう。

 死と同時に自信の魔力の制御が出来なくなったモーゼは龍の力に取り込まれ、サウロに裏切られた怒りを原動力とし周辺を嵐のように破壊して回った。バルカムット生まれであるがゆえにアンデッド制御を学んでいたモーゼは、自身の龍牙兵として死体を選び、襲撃のみが目的となった死体は、手当たり次第に民家、村、街に襲い掛かった
(参考:SAVAGE

 ダナーンはこの事態を重く見、かつての師を殺害する勇者を広く募った。ティスティ攻略後、交渉を一手に引き受けていた事が幸いし、多くの人員が集まり、多くの物資が提供された。

 物量でもってティアマットを崖に叩き落した後、止めを刺すための人員としてさらなる精鋭を選抜した。ギークからの帰り、陸路を選んでいたデニアアグリストIIそして、ダークエルフからただ一人討伐を志願したニヴァーナの3名に委ね、自身は集まった人員の総指揮、特に3名のバックアップを行った。

 3人の勇者、そしてアグリストIIの所持していた槍の力により、ティアマットの討伐には成功したが、同時に槍の人と呼ばれていた初代アグリストの意識も消失した。いつ、再びこのような事件が起こるか解らないため、念のため封印とし、監視を怠らないようオルセに願い、ダナーンは再び群れの移動を開始する。

第三の地へ

 ダナーン自身の心境も有ったのだろうか。モーゼを殺した地から離れたいと言う声、モーゼが提唱した地は縁起が悪いという声があり、とにかくどこかへと落ち着かなければならなかった。なによりも、そろそろ長い放浪と戦いの旅に、群れは疲れていた。

 これまでモーゼは重要な事は話さず、出来るだけ少数が理解するような運営を心掛けていた。これはモーゼ自身が将軍として作戦の漏えいを嫌ったためだが、同時に他人を信用しない、また信用されにくい運営でもあった。モーゼに対する信頼、カリスマがまとめていただけで、それに対して異を唱えるものは常に現れていたと言っても良い。

 実際、モーゼ不在の間に反乱を起こしたジリスライゾー。妄想に取りつかれたサウロ。出バルカムットにおいて別動隊を率いたダナーン。石切り場でアグリストIIを後継者の一人として連れて行こうとした際に拒絶した初代アグリスト。反発したものは数知れない。特にダナーンは最も多くの口喧嘩を繰り広げ、モーゼに対する不満も一番抱え込んだ人でもあった。

 群れを再び移動させるにあたって、ダナーン自身はモーゼのようなカリスマは無いと自覚していたため、同じ手法は取れないという確信があった。また疲れ切った群れを再び奮い立たせるには、目標をしっかりと共有する事であると、自分自身がモーゼを補佐していて一番不満だったところを逆に使う事にした。

 全員と協議はさすがに無理だったので群れから代表者を選び、彼らにアナンは目指さない事。そして、群れの最終目標値がどこであるか、現在位置がどこであるかをはっきりと明示し、とにかく定住して落ち着いた暮らしを目指そうと提案した。

 人はゴールが明確になると、萎えかけていた志も徐々にその芯を取り戻すようになる。群れも同様に、やっとこの旅が終わると、新しい故郷が作れるとしてやる気が芽生えてきた。

 士気の高揚を確認したダナーンは再び移動を開始しようとするが、エルフたちには一つの心配が有った。ティアマット討伐に参加しなかったダークエルフら、元親衛隊である。彼らは同胞であるジリスを殺害し、同胞の危機に際しても立ち上がらず、今度はその刃をこの群れに向けるのではないかと、恐怖におびえていた。

 ダナーンはこの意見に対して激怒する。
 
 ティアマット討伐に参加こそしなかったが、ティスティ攻略で全員の盾になったのは誰だったのか? 街道の安全のために走り回ったのは誰だったのか? この話をしている今もなお、外で治安を維持するために戦っているのは誰なのか? ティアマット討伐で、勇者として選んだニヴァーナダークエルフではないのか!? 誰が一番危険な場所で戦い続けたと思っているのか!?

 ダナーンの希望は、この群れ全員の移住だった。是が非でも連れて行こうとするダナーンの怒りを鎮めたのは、当事者であるダークエルフニヴァーナだった。「差別されながら生きるのは辛い」と切り出し、親衛隊はここで解散して、希望者だけ連れていくよう提案。他ならぬ当事者の意見、何より言い出したニヴァーナ自身は同行すると宣言したためダナーンは渋々この案を受け入れる。

 その後、きっちりと計画を立て、無理なく計画通りに群れは歩みを進め、ついに定住の地を手に入れる。この時、まだ群れの名前も、地の名前も決まっておらず、ただ、呼称としては第三の約束の地とだけ呼ばれていた。
 
 ダークエルフに対する不安もニヴァーナの身体の傷が増えると共に、徐々に受け入れられるようになり、また、ダークエルフに対する不安というものも徐々に解消され、受け入れようという声がエルフからも上がるようになる。この時、ダークエルフからはティアマットの信仰を受け入れるように嘆願され、ダナーンはこれを了承し周囲の説得に当たる。曰く、「モーゼへの恩を忘れてはならない。ティアマットは姿こそだが、あれはモーゼ様なのだから」と。

 ティアマット信仰を認める交渉はダナーンが先頭だったからこそ成立したと言える。群れを再びまとめ、なによりもジリスの宴会に参加した一部のエルフにとっては文字通り命がけで守ってくれた人の言葉であった。よって、ティアマット信仰も受け入れられ、この当時はダークエルフのみの信仰ではなく、多くのエルフらも参拝する神の一柱として数えられた。

エル・ダナーン

 ダークエルフの受け入れも進み、第三の地の運営も軌道に乗った有る日。時間に遅れたことのないダナーンが珍しく遅刻したため、ニヴァーナヘオロが部屋を訪れるとそこにはダナーンの姿は無かった。代わりに手紙が置かれており、そこにはモーゼを死に追いやった事への苦悩と罪の意識がつづられていた。

 住民は総動員で周辺を探り、ニヴァーナヘオロは本命と思われたティアマット討伐の地を目指した。

 二人が決戦の地に赴いたとき、まさに一人の遺体が引き上げられようとしていた。ダナーンである。高所からの飛び降りであったため遺体はかなり損傷しており、とても見れたものでは無かったがそれでも持ち帰られ、丁重に埋葬が行われた。

 第三の地に住まう人々は、ダナーンをたたえるため、感謝の気持ちを表すため、名前の決まっていなかった故郷の名前を「エル・ダナーン」とし、自らの誇りとした。ダナーンの跡は、ヘオロが政治を受け継ぎ、軍事面はニヴァーナがその指揮を担った。

やられグラフィック

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利用mod

  • なし

関連人物


  • 最終更新:2017-09-14 12:13:28

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