カリコ

太古の現人神を祭った傭兵

概要

 シナイ山を拠点とした傭兵集団。バルカムット帝国と契約し、一時兵士を送り込んでいたが、扱われ方に疑問を感じたため契約を破棄したところ逆に捕らえられ、強制労働に従事させられてしまった。その事に不満を持ったカリコは実の娘を送り込み、実力行使に出ようとしたところ、たまたま見聞に来ていたモーゼに出会い、不満を打ち明ける。

 不満を打ち明けられたモーゼは「逆に叛乱を計画している」と切り返し、叛乱成功のあかつきには、必ずカリコの傭兵を帰すと約束。その約束をもって3姉妹らと契約を結んだ。

 モーゼティアマットと化して以降は血縁が耐えたため、歴史にその名を見るのみの存在となった。

シナイ山との関係

 元はよその地域からの流れ者であり、シナイ山土着の民族ではない。拠点を構えるにあたり、アンアニの信仰の祭祀を取り仕切る司祭となることで大儀名分を立てた。

 祭祀を取り仕切るにあたり、非常時に嘆願するための異界の行き方や、お供え物、儀式用の楽器演奏の技術や踊り、香木のレシピ、教義などを独占し、これを知るのはカリコの代表の血縁のみとしてその立場をより強固なものとした。これら祭祀の技はその大半が口伝で伝えられていたため、3姉妹がティアマット戦で死亡した際に失われてしまった。

バルカムットとの契約

 バルカムットは広すぎる国土の維持、そしてアンデッドが使えない地域での戦闘のため、しばしば傭兵を囲い込むことがあり、カリコもそのような傭兵の一つであった。古くはハッティ討伐に当たり、物資の輸送や重要人物の護衛等に従事した。

 モーゼとの付き合いは長く、ティスティ及びハットゥシャ攻略では立案に参加し彼女に戦略と戦術の基礎を授けた。モーゼが本土に戻ってからしばらくは交流が無かった。

 奴隷反乱鎮圧ばかりに駆り出された影響で奴隷らからは白い目で見られ、また外国人差別が厳しいバルカムット内では傭兵の立場と言う物は非常に危うく、特に精神面でどちらからも味方と認めてもらえないストレスは大きいものであった。カリコは契約内容の変更を訴えたが受理されず、これが原因で、徐々に命令に従わないなどの悪態が目立つようになったため、セティにより奴隷へと落されてしまう。

 現地の部隊が奴隷となった事を聞きつけたシナイ山の本部ではこれに怒りを覚え、救出のため総員でバルカムットへと出向いた。しかしセティは彼らの願いを一蹴し追い返してしまう。

 会見終了後、怒りに燃えるカリコは力による奪還を試みるがモーゼにより撃破され、捕虜となった者は奴隷となる。逃げのびた者は反乱を煽る賊としてバルカムット帝国内を暗躍した。

3姉妹を報酬とする

 カリコには直系の3人の娘がいた。本来であればシナイ山にて司祭を務める立場たる巫女となるはずだった娘らである。逃げ延びたグループにて産声を上げ、カリコ再興の希望を詰め込まれて英才教育を施された。長女フロッシーには人を鍛え、指揮する力を。次女サンディには個人戦を。三女ゼルダには事務作業の教育が施される予定であった。

 モーゼの暗殺を当初の目標として立てていたカリコはまだ幼いサンディモーゼに近づかせ殺害する計画を立てた。しかしこの計画は周辺の動きを察知したモーゼにより裏をかかれ、一派は壊滅する。

 当時、自分自身の出自に悩みを抱えていたモーゼはこの事件をきっかけにバルカムット帝国からエルフを連れ出し、ついでに他の奴隷も開放できないかと考えを巡らせるようになる。

 一方で生き残った3姉妹は再度の暗殺を試みる。フロッシーによる、大人たちの立てた案よりもより綿密に練られ、かつ少数であるために察知されにくい計画、さらに7歳とは思えない身体能力を備えた実行者サンディにより、モーゼは寝室にまで迫られる。モーゼが幸いだったのはサンディが片目であったため遠近感が正確に把握できなかったことであった。最後の最後、とびかかる瞬間に踏切を失敗して攻撃を外してしまう。

 運よく攻撃を逃れたモーゼは護衛の死体を用いてサンディを捕縛。口を割ろうとしなかったが、心配になって動いてしまったゼルダが揺らした木々の動きから暗殺者の位置を特定し、3姉妹はモーゼの手により捕虜とされてしまう。

 幼い少女3名。大人よりも綿密な計画を立てられるその能力と、妹ですら冷徹に見捨てようとした指揮能力。護衛のアンデッドを数体破壊する快挙を成し遂げた戦闘力。最後の最後にミスはしたが聞けばここまで到達するための偽装を行った器用さ。その全てが自発的に行われたこと。これらすべてにモーゼは感銘を受け、彼女らを護衛にしたいと申し出た。

 もちろん反発はされたが、モーゼ自身が自分自身の悩みを打ち明けたこと。そして壊滅させた一派は負傷こそしているが捕虜となった者は全員生存していること。彼らとの面会を許したことなどで、両者の関係は少しずつ好転して行った。

 そして壊滅させた一派らとモーゼは密約を結ぶ。

1.直系の3姉妹を報酬とする代わりに、カリコ再興を約束する
2.3姉妹を人質とする代わりに育成方針を引き継ぎ、最高の教育を施す
3.一派も私兵となり、再興まではその他同族の討伐に参加する事
4.同族の討伐時はそれを口実にして散らばったカリコとの交渉をする事
5.再興の際のため、カリコの文化を保全、資料収集に努める事
6.一時的な避難先としてカリコシナイ山を提供する事
7.再興後も3姉妹は私兵としてモーゼの力となる事

 これら密約により、モーゼは最高の護衛を得、カリコは再興の糸口をつかむことに成功した。

ゲリラ部隊の一員として

 モーゼに乗り換えたカリコは、当時からすでに活発に行われていた反乱に合流し、部隊を訓練するなどの手伝いを行い続けた。カリコの傭兵だった者が今どこにいるかを探し出し、子孫があれば秘密裏に迎え入れ、バルカムット内の強制労働施設に関する地図を詳細に作り上げていった。

 この地図は堂々とモーゼの部屋に収められ、人目をはばかることなく広げられた。歴戦の将軍であったモーゼバルカムット領内の地図と反乱予備軍となっている石切り場に関する地図を持つことは何ら不自然ではなく、王宮関係者は誰一人として疑問を持たなかった。受け渡しもモーゼが雇った傭兵としてカリコの手の物が行っており、あまりにも堂々としたやり取りに、誰一人としてそれが彼女の反乱の計画に関する物だとは気が付かなかった。

 ゲリラ戦を繰り返すうち、バラバラになっていた戦力が集まりはじめ、そのセオリーはライゾーの反乱に集約された。多くの元カリコの人間がグリルカで奮戦し、稀に見る武力蜂起の成功を導いた。

シナイ山帰還後

 モーゼの導きによりシナイ山に到着してからは、契約に従い、モーゼが力を手に入れるまでの間貸しを行った。ジリスの反乱に際しては、ジリスカリコを攻撃すると言った言動を繰り広げたため、共通の敵と認識し、モーゼと共闘した。

 ジリスの反乱の後、モーゼの群れから離れた者のうち、カリコに留まりたいと申し出たものは迎え入れた。モーゼ本体には以後、一切の支援を行わなかった。

 サンディフロッシーゼルダの三名は、当初の契約通りモーゼに従いシナイ山を後にした。ティスティ攻略後、不幸にしてサウロの裏切りが発生し、三姉妹は死亡してしまう。

 カリコが保有していた祭祀の手順等については三姉妹が受け継いでいたため、3名の死亡と共に失われてしまった。

解散

 祭祀を受け継いでいた3名の死亡に加え、異界を形成していたアンアニの死亡によりシナイ山は急速に風化が始まっていた。それまで押さえつけていた植物や昆虫の侵入が激しくなり、シナイ山は拠点として機能しなくなっていった。

 すでに祭祀がおらず、シナイ山を確保する理由もない事から、これの放棄と共に傭兵集団カリコは解散となった。

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  • 最終更新:2020-10-02 08:55:39

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