オルソン

プロフィール

登場作品:ひとかるっ!?
性別:男
種族:ヒューマン
所属:ワドメア

 ワドメアの元国王。バルカムット原理主義と取引を始めたあたりから政治が荒くなり、民衆の不満は新しい国王を求めるほどにまで高まった。候補として羨望されたのは孫娘であるアフロディア、もしくは隣国ギークによる統治である。

 アフロディアが立ち上がり、国王誅殺の軍を動かす直前に、何者かにより殺害されワドメアは混乱と内乱の時代へと突入した。この混乱の時代をニケアフロディア両名は力を合わせて平定していき、漁夫の利を狙い侵攻してきたギークをも追い払うだけでなく、ワドメアを荒らしていた海賊を戦闘力の高い正規軍として迎え入れることにまで成功している。……というのが表向きの話。

 もともと私利私欲に走る人物であり、そこをアルフォンソ・ティラーハにつけこまれ、バルカムット原理主義の半傀儡と化していたのが現実である。ただし自意識が過剰な本人はバルカムット原理主義を逆に利用していると思い込んでおり、いずれ切り捨てる腹積もりでいた。そのため、孫娘に復活のための死者の書を預け、万が一不意打ちによって殺された場合、アンデッドとして強力になり復活する予定であった。もちろん、思い上がりに過ぎず、実際には正面から撃破されている。

 アフロディアの手により、一時的に復活したが急造の儀式、しかも写本内容の信頼度の低さ、さらには特にこれといって強力な魔力を持たない上に経験もない一般人と失敗の要素が重なり、肉体そのものは蘇るが精神に異常をきたし、手当たり次第に破壊する知性なきアンデッドに成り下がる。

 ウキヤの決死の活躍により、アフロディアとその私兵である2名はなんとか生存し、攻略に押し寄せていたヴィルソデモ・ティラーハの軍に合流、保護されている。ウキヤは残念ながら死亡してしまうが、オルソンアンデッドそのものは、ヴィルソデモ・ティラーハの軍勢により打ち砕かれ、親子二代にわたって討伐されるという残念な結果に終わってしまう。

 彼が復活に利用した死者の書の写本は、本来魔法使いでなければ読めない内容を、わざわざ一般人にも読めるよう書き起こしたものであるが、それゆえに筆者の訳注などが入るほか、悪用を防ぐためわざと一部改変を加え暴走するよう仕組まれているのが常である。無論、経験の無い一般人にはその仕組みに気づくわけも無く、オルソンの暴走も必然といえるかもしれない。

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  • 最終更新:2015-04-27 05:52:20

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