エル・ダナーン
概要
邪龍を封印するため部隊を率いたダナーンが建国した国。ダークエルフとの確執を水に流し、ダークエルフを受け入れるとしたものの、世代を経るうちに差別は大きくなり、数あるエルフ国家の中でも最も差別が酷い国となった。
軍事の為にダークエルフも士官学校には入れるが、部隊を率いる身分には決してなれず、階級こそ士官クラスまで上がるが、隊長はもちろん、分隊長ですら不可能である。一部、強力な実績を持つものだけが士官学校で教鞭を振るうことを許される程度であり、ダークエルフ隊の設立は奇跡に近い。
第三の約束の地
最初は小さな集落だった。といっても、モーゼがバルカムット帝国から連れ出したエルフの1/3近くの人数であったため、規模としてはかなり大きなものではあった。ティアマットとの戦いの後、指導者を引き継いだダナーンが導いた地で、ただ第三の地とだけ呼称されていた。
畑を耕し、家を作り、集落としての運営が軌道に乗った頃、ダナーンは自殺してしまうが彼女の功績をたたえるため、残ったものは集落の名前をエル・ダナーンと呼ぶようになり、それが発展する事により、徐々に国家へと規模、政治形態を変化させていった。
二大宗教
エルフの信仰は、元来は森、特に特定の大きな木を崇拝する物であったが、エル・ダナーンでは元いた土地ほどの大きな木が育たなかったため代わりに雪や吹雪、山などを信仰の対象とした。多神教であり、エル・ダナーンで作られた神も少なからず存在している。
ティアマット信仰は当然のことながら一神教である。元々のエルフがもつ宗教に新たな一柱として迎え入れられる形であったが、具体的な偶像や儀式などの差から徐々に分離していった。これはダークエルフとエルフの間にある確執の、大きな要因の一つとなった。
エルフとダークエルフ
- 元々、ダークエルフはモーゼの親衛隊であり、同胞であるジリスを殺害した経緯があった。
- ニヴァーナの死後まとめ役が居なくなり、ティアマット信仰が徐々に邪教扱いされていった。
- アグリストVがエルフからダークエルフに変化したことに関する両者の主張が、決定的に食い違った。
気候
豪雪地帯であり、冬場は非常に厳しい生活を強いられる。このため、雪が降り積もる前に男子は出稼ぎに出る習慣があり、民間レベルでは外部との交流が非常に盛んでもある。
民間での外部交流は国家レベルでも外交によい影響を与えており、比較的どこの国ともよい関係を築けている。元々不毛の地であるため、欲しがる国がないという背景もある。
春から秋にかけては農業で、冬は雪かきと狩りで鍛えた身体は兵士としても好まれ、出稼ぎの7割は傭兵活動となる。これはエル・ダナーン建国前に、以前から定着していた人々の生活様式を参考にしたもので、歴史的な背景から聖誓士団の手助けをするものは多くいた。
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- 最終更新:2018-03-15 06:21:01