エボンフラム

概要

 シナイ山において、ティアマットの炎の息で祝福されたフラムベルクの魔剣で、ダークエルフの勇者であるヨシュアに送られた。ティアマットとの決戦時、ヨシュアは別の場所で殺害されており、形見としてニヴァーナの手によって回収された。ティアマット討伐後、デニアを初めとする聖誓士団の手により、長い年月を経て浄化された。浄化されてから後は、ビルドフラムと名づけられ、その時々の勇者に送られた。

 ……のは過去の話。とある没落貴族が日銭の為に市場にだしてからは模造品などが多く出回った。

 形状が炎の形をしており、その透き通る美しさから模造品と知りつつ儀礼用に持つものも少なくない。

 元々はバルカムット帝国に集められた魔法の武器のひとつで、モーゼが民衆を率いて大規模な脱走を行った際に、ワーゴの守りを任されたチェカに託された。ライゾーヨシュアダナーンの別働隊により撃破された際に、ヨシュアが自分用の武器にと回収した物で、当時はその形状から「炎の剣」と呼ばれていた。

由来

 アグリストIとは別の形で生まれた呪われた武器の一つ。アグリストIと異なり分解することが無かったため生前の姿等については不明なままである。バルカムット建国前より受け継がれてきたもので、青銅や石はおろか鉄の剣と切り結んでも欠けることが無かったため、前線に立つ勇者に一時的に送られ突撃隊の象徴ともされてきた。

 バルカムットが伝統的にもつメタトールを掲げる行軍方式と、突撃の先頭に立つ者が炎の剣を掲げる姿が良く似ていることも有り、バルカムット軍人にとってこの武器を預かる事は非常な名誉であった。

浄化の旅

 エボンフラムが妙な力を発揮し始めるのは、モーゼヨシュアジリスライゾーの討伐を命じた際、モーゼが自身の魔力を込めたその瞬間からで、その兆候として黒い炎のようなものを刀身から放つようになった。それでもヨシュアが存命のうちは、ほぼ、ただの無機物だった。

 ヨシュアアナンへと単身偵察に出た際の事。サウロの策により強襲を受けたヨシュアは刺客全員を斬り倒すが重傷を負う。何としてでもこの危機を知らせようと帰還を試みるが、傷と毒によりその道中で息絶える。この戻ろうとする意志が、エボンフラムに託された力、そしてティアマットと呼応して、剣は死体を引きずりながら歩くようになるダナーンの命を受けた親衛隊により発見されると、その源であったヨシュアの意志が途切れたため、一旦無機物らしきものへと戻った。が、ティアマット封印後はモーゼ一行の手から離れたため、再び戻ろうとする意志が強くなり、徐々に所有者の意思を乗っ取り、身体を奪おうとする傾向が強くなり始める。

 最初の被害者はデニアで、彼女は最終的には完全に乗っ取られてしまい、アグリストIIと刺し違えるという壮絶な最期を送った。

 二人目の被害者はアグリストIII。幸いにして、デニアとは異なり死体を動かす術をきちんと学んでいた彼は、エボンフラムの支配が死体使役の術に近いものであると見抜くことが出来た。そのため、エボンフラムを死体と認識することで逆に支配を行おうとする精神的な戦いを毎日繰り広げていた。

 三人目のアグリストIVは知性あるアンデッドであったため、エボンフラムとの精神的な戦いに敗北することが無かった。無意識の中で跳ねのけ、勝利を重ね続けた。また、長期にわたり共に過ごしたため、エボンフラム自身の力はここでかなり弱められた。

 四人目のアグリストVに渡った頃にはエボンフラム自身の支配しようとする力はかなり弱まっていた。旅を継続し、最終的にティアマットが封印された地に降り立った際、エボンフラムは自身の力の源が何であったかを思い出し、最後に残った力をモーゼの弟子の子孫であるエルフの持ち主に譲渡し、炎の剣として再び眠りについた。この結果アグリストVエルフからダークエルフへと変貌し、エル・ダナーンにおける両種族の確執に致命的な溝を作ってしまう。

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  • 最終更新:2016-08-25 13:48:38

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