ウガルト
概要
歴史
対バルカムットまで
ハッティがイルヤンカの支配から逃れた事により勢力を拡大した際、隣国でありながら口巧みに交渉を行い、生き残ってきた地域で、経済力、そして高い城壁を武器としていた。しかし、南部からヤミ率いるバルカムット軍が北上してくるにあたり、自らハッティに吸収される道を選び、ティスティは最後の砦としてその防御を強化していた。
経済力、交通の便、防御の3つに、ハッティの保有する鉄、火薬弩。そしてアグリスト教団をはじめとした優秀な戦士らと、最強の盾と矛が合わさり、事実、ヤミ率いる軍に対しては一進一退を繰り返すことに成功していた。しかし、モーゼが指揮を執るようになってからは戦局が一気に傾き始めた。
非常に高い防御力を有するティスティに対して、モーゼは直接的な攻撃を行わず、無視してその周辺の攻略を開始した。徐々に孤立していくティスティは食料確保の面から脱出を余儀なくされ、包囲が完成する前に脱出が計画された。ところが、包囲の欠けている部分は、モーゼがわざと残したものであったため、脱出を計ろうとした部隊は壊滅し、ティスティに敗走する。この敗走した人間の中に、変装させた兵士を紛れ込ませたモーゼは、ティスティ内の墓地よりアンデッドを復活させ、内部より攻略を成功させた。この敗戦により、ハッティの滅亡が決定的なものとなる。
ヤミ統治からの解放
ヤミの統治は比較的人道的ではあったが、緊急時に最終手段として全員をアンデッド化し、一気に物量を増やすために飼っていたにすぎず、そこに愛情があったとは言いにくい。また、死に対する感覚に大きなズレがあったため、市民は別な統治者を望んでいた。
丁度その頃、エルフらの安住の地を目指すモーゼがシナイ山で力をつけ、第二の仮拠点として城塞都市ティスティ白羽の矢を立てた。いつかヤミからの解放をと願っていたティスティの魔法使い、オルセの協力により、城壁から内部へと精鋭が侵入に成功した。オルセは城壁さえ崩れればこの街の攻略はたやすいと考えており、長い期間をかけて城壁を崩すための細工を行っていた。
モーゼはこの策を受け、サウロ、サンディ、ヨシュアの3名を突入させ、侵入が成功すると同時に城壁を取り囲んだ。これに対してヤミは臨戦態勢を整えるため、ティスティの死体を蘇えらせ対応にあたった。相手がモーゼと知ったため、総力戦のために使える限りの死体を城壁に集めたが、数が揃うと同時に城壁が破壊され、死体のほぼ全てを失い、ヤミ本人は混戦の中、ヨシュアにより殺害された。
対ティアマット戦
モーゼがサウロの裏切りによりティアマットへと変化した際、戦力を整え、拠点として活躍したのがティスティであった。城壁こそ再建中であったが、モーゼ一行の駐留と、元々交通の便がよかったため、ダナーンの招集に応じやすかったのが主な要因である。
この戦いの終了した後、バルカムットの戦後処理が落ち着いた影響もあり、小さな国家がぽつぽつと表れ始め、ウガルトもそのなかの一つとして産声を上げる。名称を決めるにあたって、かつてこの地にあった国家であるウガルトを名乗り、ウガルトの末裔が国王であるとでっちあげが行われた。
独立以降
独立後は、バルカムット地方のほぼ中央に位置する立地条件が幸いし、またティアマット戦で人が集まった経緯もあったため、様々な人が訪れ、取引をしては旅立つと言う行商でにぎわうようになる。その賑わいは「バルカムットの品物はすべてウガルトを経由する」と言われるほどである。品物に限らず、様々な人種も行きかうため、根無し草のオークが傭兵から城主まで出世することもある。
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- 最終更新:2017-07-20 06:12:03