アグリスト教団

概要

 戦士アグリストを崇める戦士の集団。女神イナラシュの巫女でもあった事から、当初はモリヤら巫女と戦士を兼業するものを中心とした構成であったが、次第に寄進を行った男性が試練を乗り越える事によって団員として認められる仕組みに変わっていった。

 団員であるためには毎年この試練をこなさなければならず、それ故に非常に高い練度を有した精鋭部隊として各地で活躍していた。一定以上の成果を求めるため、試練は毎年ほぼ固定されており、走る速さや持ち上げられる重量といった総合スポーツに近い側面を持ち合わせていた。入団の試練に関しては戦闘技術はほぼ求められず、入団後は教師役を定期的にそれぞれが入れ替わると言う、独自の訓練法でお互いを鍛え合った。

ハットゥシャ最終防衛戦

 対バルカムット帝国戦において、アグリスト教団はその勇猛さをいかんなく発揮した。また、元アグリスト教団や、惜しくも定員から漏れてしまった者も少なくなく、彼らも肩を並べて戦地へを赴き、事実上、アグリスト教団と言えば、現役、元、定員漏れを含む言葉となっていた。

 要塞のティスティを拠点として周辺を落されては取り戻す防衛戦を繰り返していたが、指揮がヤミからモーゼに変わった瞬間に情勢は一転してしまった。補給路を断たれ、包囲が徐々に完成していったため、アグリスト教団が脱出の血路を開き、ティスティの部隊はハットゥシャへと逃亡した。

 防衛の要であったティスティを奪われたことによりハッティの勝利は絶望的になり、望みをつなぐため、海上のワドメアへの脱出が計画された。敗戦濃厚の空気の中、これ以上バルカムットを強大にしてはいけないという判断から、ハッティのもつ製鉄技術、火薬の知識、そして女子供などの希望が優先的に船へと誘導されたが、総攻撃が来るのも時間の問題であった。万が一に備え、時間稼ぎのための決死隊が編成され、これにアグリスト教団の全員と、脱出する弟子に全てを伝えた職人や、家督を継がない者など相当数が集まった。また、女神イナラシュの加護として、一番強かった者にモリヤが持ち帰ったアグリストの槍が託された。

 船での脱出が判明すると、モーゼは即座に総攻撃を開始し、決死隊との衝突が始まる。ティスティほど高くない城壁は易々と乗り越えられたが、市街戦に入ると突然その侵攻が停滞するようになった。狭い場所での戦闘で、物量よりも質が真価を発揮するようになり、また逃げやすいため段階的に攻略しては取り返されると言う苦戦を強いられるようになった。常勝将軍であったモーゼにとって初の苦戦でもあった。

 死を覚悟し、致命傷を受けてなお戦ったため、死亡直後の死体の損傷が激しく、復活後の活躍が期待できなかった。相手の死体が使いにくいため、数を上手く増やすことが出来なかった。結果としてティスティ戦よりも大きな損害がバルカムット帝国には発生した。中でもアグリスト教団、とりわけ、アグリストの槍を装備した戦士の無茶な戦い、そしてその無茶な扱いに耐えられる武器により出た損害は決して無視できるものでは無かった。

 しかし、いくらアグリスト教団が強くとも物量は圧倒的にバルカムット帝国に分があり、いかに優秀な戦士と言えども体力には限界があった。決死隊は時間稼ぎには成功したが、全員を脱出させるほどの時間はさすがに稼ぐことが出来ず、アグリスト教団の全滅と共にハッティは陥落した。

 戦闘終了後、優秀な戦士であった決死隊の死体をセティに戦利品として持ち帰ろうとヤミが使役を試みたが、どういう事かアグリストの槍を持ったまま串刺しになり死亡した戦士の死体だけは使役をはねのけた。ところが所持していた槍をのけたところ使役に成功したため、戦利品としては損傷の激しい死体よりもこの槍を、とモーゼが提案した。捕獲した女神イナラシュの巫女より、彼がハッティ最高の戦士であった事とアグリスト教団の存在、そして、その槍がを殺害した槍であると聞かされ、ヤミモーゼの案に同意した。

 戦士の死体は敬意をもってバルカムット式に修復され、ハットゥシャに埋葬された。

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  • 最終更新:2016-03-28 13:21:22

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