ヘオロ
名も無き大地が大国となる礎を築いた指導者
プロフィール
エル・ダナーンの初代指導者。モーゼの脱バルカムット時に最後に合流したエルフの一団を率いた代表者。ジリス、ライゾーらが武力で抵抗を続けたのに対し、ヘオロは隠れる手段をとり、バルカムットから逃げ続けていた。
ダナーンの死後、ニヴァーナかヘオロが次期指導者として候補に挙がったが、ニヴァーナはダークエルフだったために辞退。しかし二人の仲は険悪になることはなく、ダナーン、モーゼの理想を受け継ぎ、手を取り合いながら国家を築きあげていった。
放浪の武装集団
いくつかあるエルフの反乱の中で、ヘオロが率いた一団は抵抗ではなく逃亡を主な手段として活用した。最低限の武装は用意していたが、それも人と戦うためではなく、狩りをしたり、逆に獣と遭遇した際の自衛のための手段で、バルカムット帝国に対して危害を加えるための物ではなかった。
ダナーンの後継者として
元々彼女はモーゼの後継者でも無く、ただ、バルカムットから脱出したいエルフやオークを纏めていた集団の代表に過ぎなかった。しかし、ライゾー、ジリスの処刑、ヨシュアの暗殺、さらに率いていたモーゼのティアマット化と、気が付くと他の代表者は軒並みこの世を去っていた。
ティアマット討伐に際して、ヘオロは徹底して兵站の管理を務めた。長い逃亡生活のお陰で細かい荷物のまとめ方や運び方、移動しやすい地形などを見るのに長けており、一部脱走や、賊の襲撃にあうなどのアクシデントは発生したが、補給はほぼ完璧に行われた。
一行がたどり着いた地は極寒の地でもあった。これまで砂漠で生活してきた一行には耐えがたい試練となったが、それでも人として生きられる希望、そして新たな故郷を作る信念は人々の手足を動かした。ヘオロは多くの人と共に周辺を巡り、畑と都市の設計を担当した。
第三の地での生活が安定してきたころ、ダナーンはモーゼを殺してしまった自責の念から自殺してしまい、代表者が欠ける事となった。この時、ニヴァーナかヘオロが候補として挙がったが、ニヴァーナは自身がダークエルフである事を理由に辞退し、ヘオロがダナーンの後継者となった。
エル・ダナーン統治者として
ヘオロ自身は野心が有ったり、目標が有ったりといったタイプではなく、ただただ生き残るため、とにかく生きるため手を尽くしたに過ぎなかった。統治者となってからもそれは変わらず、淡々とやるべきことをこなして行った。
立ち上げたばかりで問題が山積みであった事や、ニヴァーナと言う理想に燃える人物が近くにいた事などが幸いしたと言っても良い。元々人を纏めることに長けており、特に目的の共有に関してはダナーンよりも上手かったため、エル・ダナーンの民も、その年、その季節、その月の目標を見失わず、比較的早い段階で安定した生活が送れるようになった。
時折起る自然災害などに対しては毎年の課題として対策が検討された。特に雪の対策については毎年研究を重ねる事で徐々に適応力を付けていった。洪水や犯罪などに対しても、とにかく目の前の仕事を着実にこなして行ったため、ヘオロが統治している間、エル・ダナーンには目新しいことは何もなかったが、問題はほとんど発生せず、発生したとしても外部の要因によるものであった。
政治の統治機構に関しても、ヘオロは自分が出来る範囲と出来ない範囲を明確に線引きが出来たため、必要以上の権力を有さず、適度に分散させることが出来た。エル・ダナーンの政治組織はヘオロが作った物が基礎となり、長年にわたり引き継がれてきた。
死後、民を大地に導いた母ダナーンと共に、民に成長を与えた乳母として称えられた。
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- 最終更新:2020-09-14 05:34:52